- 2025年でもiPhone 14 Proは使える?
最新Androidと比較してどっちがいい? - Pixel 9 Proはカメラは良くて、動作性能が低いって聞くけど、3年前のiPhoneと比べるとどうなの?
- iPhone 14 ProからPixelに乗り換えようか迷っている…
最新iPhoneと最新Pixelの比較レビューをしている人は多いです。たいていの場合「ゲーム動作や動画撮影はiPhoneが上」「写真撮影(特に望遠) やAI機能はPixelが上」という結論になっていると思います。
では最新Pixel 9 Proと3年前のiPhone 14 Proを比較するとどうなのでしょうか?

ぼくはiPhone 14 ProとPixel 9 Pro両方を普段から使っています。
iPhone 14 ProとPixel 9 Proを実機で徹底的に比較検証し、
ディスプレイ、動作性能、バッテリー、カメラ、AI機能など13項目で違いを解説します。
数年前のiPhoneから最新Pixelに乗り換えようか悩んでいる人や、Pixelに興味がある人のヒントになれば幸いです。
【デザイン】両機種とも高級感がある


iPhone 14 ProとPixel 9 Proの外観デザインを比較します。
- 両機種とも非常に高級感がある
- 側面は指紋が付きやすい
背面│どちらもマット加工ガラス


iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
素材 | ガラス | ガラス (Gorilla Glass Victus 2) |
質感 | マット (さらさら) | マット (さらさら) |
側面│どちらも鏡面仕上げ


iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
素材 | ステンレス | アルミ |
質感 | 鏡面仕上げ (テカテカ) | 鏡面仕上げ (テカテカ) |








角 Pixelは丸みがある


側面と前面・背面との境界部の角は、Pixel 9 Proのほうが丸みが付いています。
カメラまわり


カメラの出っ張りはPixel 9 Proのほうが大きいです。
Pixel 9 Proのカメラの出っ張り部は、正面はマット仕上げ、側面は鏡面仕上げです。
本体カラー比較 ホワイト系


iPhone 14 Proと比べると、Pixel 9 Proのほうが少しベージュっぽいです。
【実機を使った感想】両機種とも高級感がある


■両機種ともに非常に高級感がある


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proは、どちらもとても高級感があり、所有欲を満たしてくれる美しいデザインです。
クリアケースを選んで、デザインを堪能したくなるほど美しい。
両機種ともに、側面は鏡面仕上げ。光を当てるととてもクリアな輝きを放ちます。
iPhone 14 Proはカメラレンズ周りに光沢感のある縁取りがあり、細部へのこだわりを感じます。


■側面は指紋がつきやすい 美しい鏡面仕上げが台無しに


両機種とも背面は、マットな質感でサラサラしており、指紋が目立ちにくいです。
一方側面はどちらも鏡面仕上げ。光沢が美しいですが、非常に指紋が付きやすい。
少し触れただけでも指紋がベタベタと付着し、せっかくの美しい輝きがすぐに曇ってしまうは残念なポイントです。ケース必須と言えます。
【サイズ・重量】Pixelのほうが持ちやすい


iPhone 14 ProとPixel 9 Proのサイズや重量を比較します。
- Pixel 9 Proのほうが持ちやすい。
- iPhoneのほうが縦にコンパクトだが重い。
サイズ│iPhone 14 Proのほうが小さい


サイズ比較
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
高さ(縦) | 147.5mm | 152.8 mm |
幅(横) | 71.5mm | 72 mm |
厚さ | 7.85mm | 8.5 mm |
iPhone 14 ProのほうがPixel 9 Proより
- 高さ 5.3mm
- 幅 0.5mm
- 厚さ 0.65mm
小さいです。
重量│Pixel 9 Proのほうが軽い


重量比較
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
カタログ値 | 206 g | 199 g |
Pixel 9 Proのほうが7g軽いです。
実機を使った感想│Pixelのほうが持ちやすく、操作しやすい


【持ちやすさ】Pixel 9 Proのほうが大きいが、軽くて持ちやすい


個人的に持ちやすさや操作性はPixel 9 Proの勝ちです。
Pixel 9 ProはiPhone 14 Proよりも軽量。さらに側面から背面にかけては、丸みを帯びています。
Pixel 9 Proのほうがサイズは大きいものの、軽さと丸みによりiPhone 14 Proより持ちやすく感じます。
一方iPhone 14 Proは、実際に手に取るとずっしりとした重さを感じます。フラットで角ばったデザインは、手のひらに刺さるような感覚です。
iPhone 14 Proはカメラに指が触れやすい


Pixelはカメラガラスにギリギリ触れない
iPhone 14 Proは、本体の左上に大きなカメラユニットが配置されています。
ぼくが右手でiPhone 14 Proを握ると、人差し指がちょうどこのカメラユニットに触れてしまうのです。
そのため、意図せずレンズを汚してしまい、 撮影前に毎回レンズを拭く手間があります。これが地味にストレス。
Pixel 9 Proのカメラバーは、iPhone 14 Proのカメラガラスより約1cm上に配置されています。そのため、カメラレンズに指が触れにくいです。
Pixelはボタン配置が特殊


Pixel 9 Proは電源ボタンと音量ボタンが両方右側面です。電源ボタンが音量ボタンより上部にあります。一般的なAndroidスマートフォンとは逆です。ただし、使っているうちに慣れます。
【ディスプレイ】明るくてきれい。差はほぼない。


iPhone 14 ProとPixel 9 Proのディスプレイを比較します。
- 総合評価は互角。両機種とも、とてもきれいで明るい。
- 明るさではPixel 9 Proが有利
- なめらかさではiPhone 14 Proが有利
スペック比較│Pixelのほうが明るく高繊細


スペックだけで比較すると、Pixel 9 Proのほうが高繊細で明るいディスプレイです。
実機比較結果│ディスプレイは互角 どちらも満足


実機で比較した結果、ディスプレイは両機種とも「A(とてもよい)」評価で互角です。
どちらも明るくきれいで、パット見ただけでは違いはわからないレベルです。
【明るさ】どちらも明るい。Pixelのほうが明るいが安定しない。


照度計での計測結果※
項目 | iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|---|
自動調整 屋外 直射日光下 | 1,287Lux | 1,411Lux ※※ |
自動調整 室内 | 79Lux | 85Lux |
明るさ最大 手動 | 421Lux | 436Lux |
※画面に覗き見防止保護フィルムを貼って測定。数値はあくまで参考。 ※※Pixelはたまに暗めに調整されることがある。暗めに調整されると1,114Lux。 |
両機種とも画面は明るく、日差しが強い場所でも十分見やすいです。
比較するとPixel 9 Proのほうが明るさは有利。
明るさの自動調整をオンにした場合は、室内でも屋外でもPixel 9 Proのほうが明るいです。
自動調整をオフにして手動で最大輝度にした場合でも、Pixel 9 Proのほうが明るく感じられます。


ただしPixel 9 Proは明るさの自動調整をオンにしたとき、iPhoneより暗く調整されることがあります。
同じ場所で立ち止まっていても、画面が明るくなったと思ったら、急に暗くなったりします。暗く調整されるとiPhone 14 Proより明らかに見づらいです。


【きれいさ】どちらも高精細で美しい 色味がわずかに異なる


どちらのディスプレイも高精細で美しく、鮮やかな表示が可能です。
パッと見ただけでは大きな差は感じられないほど、両機種ともハイレベルな画質。
ただしよく見ると、色味にはわずかな違いがあります。
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|
Pixel 9 Pro と比べ 暗い部分が見やすい。 若干黄味がかっている。 | iPhone 14 Pro と比べ わずかに色が濃い。 黒が引き締まっている。 |
【なめらかさ】スペックは同じでも体感はiPhone 14 Proが優位


両機種とも、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。スクロールやアニメーションなどは非常に滑らかです。
しかし、実際に操作してみるとiPhone 14 Proのほうが、指に吸い付くようなスムーズさを感じます。
Pixel 9 ProもiPhone 14 Proとかなり近いなめらかな操作感ですが、iPhone 14 Proに一歩及ばない、というのが正直な感想です。
【表示領域】Pixel 9 Pro のほうが縦に広い


スペック上Pixel 9 Proの方が0.2インチ大きいため、縦方向の表示領域はPixel 9 Proの方が広いです。
ウェブサイトやSNSの閲覧など、Pixel 9 Proのほうがスクロールの回数を減らせます。
【ベゼル】両機種とも極細 わずかに Pixel 9 Proのほうが細い


どちらの機種も非常にベゼルは細く、上下左右の太さが均一です。ベゼルが気になることはありません。
ごくわずかな差ですが、Pixel 9 Proのほうがベゼルが細いです。
Dynamic Islandは意外と気にならない


iPhone 14 ProにはDynamic Islandがあります。一見するとPixelのパンチホールより邪魔に感じそうですが、ぼくは意外と気になりません。
多くのアプリでDynamic Islandが視覚的に邪魔にならないような工夫されています。
ただし、ぼくはPixelのパンチホールの方がシンプルで好きです。
【動作性能・発熱】ゲーム動作はiPhone 14 Proの圧勝


スマホ使う上で最も重要な「動作性能」ついて、ベンチマークスコアから実際のアプリ使用感まで徹底的に比較レビューします。
- ゲームを快適にプレイしたいならiPhone 14 Pro
- ゲーム以外(Webサイト閲覧やSNSなど)の日常使いならPixel 9 Proも快適
プロセッサとメモリ比較│Pixelのほうがメモリは2倍以上多い
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
プロセッサ | A16 Bionic | Tensor G4 |
メモリ | 6GB | 16GB |
スペック上はPixel 9 Proのほうがメモリが10GB多く、快適な動作が期待できます。
ベンチマーク実測(最大) iPhone 14 Proの圧勝
スマホの性能を数値化するベンチマークアプリを使って、両者の基本的な動作性能を比較します。
ベンチ 項目 | iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|---|
Antutu | 1517138 | 1102473 |
Geekbench 6 Single-Core | 2644 | 1952 |
Multi-Core | Geekbench 66879 | 4709 |
GPU | Geekbench 622811 | 7458 |
すべての項目でiPhone 14 ProがPixel 9 Proを大きく上回っています。
数値上はiPhone 14 Proの圧勝です
特にグラフィック性能を示すGPUスコアでは約3倍もの差がついています。この数値が後述するゲーム性能の差に直結していると言えるでしょう。
Antutu Benchmarkスコア 3回計測│iPhone 14 Proの勝ち
iPhone 14 Pro


Pixel 9 Pro


iPhone 14 Proは3回連続で計測してもスコアが落ちることなく安定しています。
一方Pixel 9 Proは2回目3回目で1回目よりスコアが20万下がっています。
Geekbenchスコア│iPhone 14 ProがGPU性能で圧倒


CPUスコア、GPUスコアともに、iPhone 14 ProがPixel 9 Proを圧倒しています。
特にGPUスコアは3倍近く差がついています。
ベンチマーク時の発熱│両機種ともに発熱あり 差はない


ベンチマークテストのような高い負荷がかかる場面では、どちらの機種もスマホ上部が温かくなります。
手で持って「熱いな」とは感じますが、熱くて持てないほどではありません。
両者の間に体感的な差はほとんどありませんでした。
アプリ動作確認│ゲーム性能に大きな差あり


ベンチマークでは大差でiPhone 14 Proが勝ちました。
では実際に普段よく使うアプリやゲームアプリでの動作がどうなのかを実機で比較します。
アプリ動作検証結果
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
Chrome | A | A |
YouTube | A | A |
Google map | A | A |
X | A | A |
A | A | |
Tik tok | A | A |
モンスト | A | A |
パズドラ | A | B |
原神 | A | C |
A:とてもサクサク B:サクサク C:ふつう D:カクつく E:とてもカクつく |
■Chrome


どちらも非常にサクサクで、動作にほとんど差はありません。
強いて言えば、画像が少ないサイトではPixel 9 Proが、画像多めなサイトではiPhone 14 Proが0.数秒速く表示されるかな?という程度です。
■YouTube


1080pの動画を4倍速で再生しても、どちらもカクついたり音飛びしたりすることなく、快適に視聴できました。
1080pでの動画再生
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
2倍速 | 快適 | 快適 |
3倍速 | 快適 | 快適 |
4倍速 | 快適 | 快適 |
■Google map


両機種ともに読み込み、ルート検索、拡大縮小など、あらゆる操作が滑らかで、全くストレスを感じません。差は皆無です。
■X(旧Twitter) instagram Tik tok


両機種ともにサクサク動きます。差は感じられません。
■モンスト


両機種ともにサクサク動きます。差は感じられません。
性能が低い機種だと、
- 友情コンボ発動時にカクついたり、
- ゲージショットのゲージの速度が可変したり
- 映像と音がずれたり
しますが、そういったことはありませんでした。
■パズドラ


パズドラは少し差が見られました。
iPhone 14 Proは終始サクサク。読み込みも速く、ストレスフリーです。発熱もありませんでした。
一方Pixel 9 Proは、iPhone 14 Proと比べると明らかに読み込みが遅く、発熱もあります。
クリア報酬画面からダンジョン選択画面に戻る際に、毎回一瞬固まるのが気になる部分です。
■原神


スマホに高い負荷をかけるゲームの1つ「原神」では、原神初心者のぼくでもわかるほど差が出ました。
最高値 ・60fps での動作 | ・画質設定●iPhone 14 Pro →なめらか ●Pixel 9 Pro →たまにカクつく。 画面が急に暗くなる 現象あり。 | |
発熱 | Pixel 9 Proのほうが熱い | |
読み込み | データのiPhone 14 Proのほうが 圧倒的に速い |
iPhone 14 Pro は以下画像の設定(フレームレートを60fps、画質に関する設定をすべて最高値)にしても、なめらかにプレイできます。


Pixel 9 Proはたまにカクつく。
Pixel 9 Proで上記画像の設定にしてもプレイはできますが、快適とは言えません。所々カクついたり、画面が急に暗くなったりします。
画質設定を少し下げれば多少改善されますが、それでもiPhone 14 Proの快適さには遠く及びません。
プレイ以前に、Pixel 9 Proはデータの読み込みが圧倒的に遅いです。これが地味にストレスになります。


iPhoneが3分30秒だったのに対し、
Pixelは10分30秒かかった。
「原神を最高のグラフィックで快適に遊びたい!」人に、Pixel 9 Proは向いていません。
【動作性能まとめ】重い3DゲームをやるならiPhone


「原神」のような重い3Dゲームを最高画質・高フレームレートで快適にプレイしたいなら、間違いなくiPhone 14 Proのほうが良いです。
ゲームはあまりしない、あるいは「モンスト」のような比較的軽いゲームしかやらないなら、Pixel 9 Proでも快適です。
Webサイト閲覧やSNS、動画視聴、軽いといった日常使いではiPhone 14 Proと遜色ないサクサク感を体験できます。
ぼくは普段ゲームをしないため、Pixel 9 Proの処理性能に不満を感じたことはありません。
【バッテリー持ち】どちらも電池持ちはよい 日常使いでは大きな差はない


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proのバッテリー性能を、様々なシーンで徹底的に比較検証しました。
- 日常使い(SNSや動画視聴など)は、両機種ともバッテリー持ちは「よい」。大きな差ない。
- 動画や写真撮影はPixel 9 Proのほうがバッテリー持ちがよい。
- Pixel 9 Proはパズドラのバッテリー消費量が多い。ゲームをやるならiPhone 14 Proのほうがよい。
バッテリースペック(公式)
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 不明 | 4,700mAh |
バッテリー持ち目安 | ビデオ再生 (ストリーミング): 最大20時間 | 24時間以上の バッテリー駆動時間 |
スペックだけでは一概にどちらが優れているとは言えません。
そこで、実際の使用シーンを想定した徹底的なバッテリーテストを行いました。
バッテリー消費量を徹底検証│SNS 動画視聴 撮影 ゲーム など
今回のバッテリーテストは、以下の条件で実施しました。
- 検証内容
各種アプリを一定時間連続で使用し、100%の状態からどれだけバッテリーが減少するかを計測。 - 設定
- 画面の明るさ「自動」
- Wi-Fi接続
- バッテリー状態
両機種ともに最大容量「100%」


SNSアプリ・ブラウジング│iPhoneのほうがやや優勢




多くの人が毎日使うであろうSNSアプリやブラウザでの検証結果です。
・Chrome
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 98% |
Pixel 9 Pro | 100% | 96% |
・X (旧Twitter)
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 97% |
Pixel 9 Pro | 100% | 93% |
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 97% |
Pixel 9 Pro | 100% | 94% |
・TikTok
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 99% |
Pixel 9 Pro | 100% | 97% |
SNSやブラウジングといった日常的な使い方では、iPhone 14 Proのほうがややバッテリー消費が少ない傾向。
Pixel 9 Proの消費量も決して悪くなく、普段使いで大きな不満を感じることはないでしょう。
YouTube動画視聴│ほぼ同じ消費量


YouTubeで動画を3時間連続再生した際のバッテリー消費を検証しました(1080p、2倍速で再生)。


両機種に大きな差は見られませんでした。 3時間再生後の残量の差は1%。ほぼ同じです。
動画撮影│Pixelのほうが優秀


動画撮影時のバッテリー持ちを検証します。「1080p/60fps」と「4K/60fps」で1時間ずつ撮影を続けてみました。
・1080p / 60fps
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 76% |
Pixel 9 Pro | 100% | 81% |
・4K / 60fps
機種名 | 検証開始時 | 1時間後 |
---|---|---|
iPhone 14 Pro | 100% | 73% (本体43℃) |
Pixel 9 Pro | 100% | 83% (本体40℃) |
動画撮影では、Pixel 9 Proに軍配が上がりました。 特に4K撮影では、iPhone 14 Proが27%も消費したのに対し、Pixel 9 Proは17%に抑えています。
本体の発熱もPixel 9 Proのほうが抑えられています。
計測したところ、iPhone 14 Proは43℃、Pixel 9 Proは40℃。
iPhone 14 Proは手で持つと「あつっ!」と感じるほどでした。
長時間、高画質で動画を撮影するなら、バッテリー持ちと発熱の両面でPixel 9 Proが優れていると言えます。
ゲームアプリ│パズドラで大きな差


「モンスト」「パズドラ」「原神」をそれぞれ2時間プレイした際のバッテリー消費を検証します。
・モンスト


・パズドラ


・原神




「モンスト」や「原神」では、両機種のバッテリー消費は同じでした。
しかし、「パズドラ」では衝撃的な結果になりました。
iPhone 14 Proの消費がわずか7%だったのに対し、Pixel 9 Proは47%も消費(
)。iPhone 14 Proは発熱がなかったのに対し、Pixel 9 Proはかなり熱を持ちました。
バッテリー持ち比較まとめ│よく撮影するならPixel、ゲームはiPhone


両機種ともバッテリー持ちは「よい」です。
SNSやブラウジング、動画視聴などの日常使いでは、大きな差は感じられませんでした。
動画や写真をよく撮影するなら「Pixel 9 Pro」がおすすめです。iPhone 14 Proよりバッテリー消費が少なく、発熱も抑えられます。
「パズドラ」で遊ぶ人は「iPhone 14 Pro」のほうが良いです。最適化の問題か、Pixel 9 Proはバッテリー消費が激しいため、避けたほうが賢明です。
【写真撮影】Pixel 9 Proの最大の魅力!


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proの写真撮影性能を比較レビューします。
Pixel 9 Proの勝ち。細部が鮮明で、色が自然。
カメラスペック│Pixel 9 ProがiPhone 14 Proを圧倒


Pixel 9 Proは全カメラで40MP以上。iPhone 14 Proと比較して高画素です。
特に望遠カメラは光学5倍で、光学10倍ズームにも対応しています。
写真撮影スペック│Pixel 9 Proは望遠性能と高解像度撮影が魅力


スペック上はPixel 9 Proのほうが優れているように見えます。
特に魅力的なのは望遠性能と高解像度撮影。最大ズームは30倍に対応しており、高解像度撮影は背面カメラ3つすべてで使えます。
iPhone 14 Proはポートレート撮影の倍率が豊富で、インカメラの画素数が12MPと高めです。
【写真比較】メインカメラ 1倍 12MP 明るい場所
ここからはiPhone 14 ProとPixel 9 Proで実際に撮影した写真を見比べていきます。
■ビル


色はPixel 9 Proのほうが自然。実際に目で見た印象に近いです。
iPhone 14 Proは
- 全体的に少し黄色みがかっている。
- 暗い色が濃い。ビルの窓ガラスが実物より濃く表現されている。
- 境界線が濃い。木や芝の葉の輪郭が実際見るよりくっきりしている。
解像感もPixelのほうが高いです。
中央のビル上部を拡大すると、Pixel 9 Proは窓のサッシや壁面の質感がなめらかです。


写真右側を拡大してみると、PIxelのほうが
- 白い建物の「STARTS」の文字がくっきりしている。
- 建物自体の窓枠や模様までノイズが少なくきれい。
- 木の葉が鮮明。iPhoneはつぶれ気味。


■電車


ビルの写真と傾向は同じです。
色はPixel 9 Proのほうが自然。実際に目で見た印象に近いです。
iPhone 14 Proは、線路のまわりにまかれた砂利がくっきりしています。
解像感もPixelのほうが高め。
電車の正面を拡大すると、グラデーション上部の青の小さいドットがiPhoneはあいまいです。Pixelはドットが正しく表現されています。


下部の連結器まわりの暗部や排障器が、iPhoneは黒つぶれ気味。Pixelのほうが見やすいです。
■花


土の色や、花壇まわりの石畳の色が異なります。iPhoneは実際より暗めです。
一方、花の色は若干iPhoneのほうが明るく鮮やかになりました。
解像感に大きな差は見られません。どちらも鮮明です。


解像感は、ほぼ差がない。
■食事


両方とも実際より青く写っていますが、Pixelはまだマシです。
iPhoneのほうが麺にツヤがあって、立体的に見えるものの、全体的に青すぎておいしそうに見えません。
【写真比較】超広角カメラ 12MP 明るい場所
■ビル


色や解像感の傾向はメインカメラと全く同じ。自然な色かつ解像感が高いのはPixelです。
iPhoneは全体的に黄味がかっています。暗い色や境界線(特に葉っぱ)は実際より濃いです。
建物の壁面や窓枠、看板文字を見ると、Pixelのほうが鮮明できれいです。


■観覧車(曇り空)


色味に大きな差が出ました。
Pixelのほうが明るめに写っています。iPhoneは全体的に暗め。
観覧車のゴンドラの色の違いが、わかりやすいのはPixelです。写真右側の座れるスペースもPixelのほうが圧倒的に見やすいです。
解像感に大きな違いはありません。
【写真比較】メインカメラ 2倍ズーム 12MP 明るい場所
■電車


同じ2倍でも、iPhoneのほうが画角が広いです。
色味はPixelのほうが実物に近いです。特に電車の帯の色(青とベージュ)やステンレスの光沢感。
iPhoneは青が濃いめでベージュは薄く、ステンレスの光沢が強めになっています。
解像感は1倍の時ほど両機種の間に差を感じません。ほとんど同じです。


■ビル


こちらもiPhoneのほうが画角が広いです。
色の傾向は1倍と一緒で、Pixelのほうが自然です。解像感に差は感じません。
【写真比較】望遠カメラ iPhone 3倍 Pixel 5倍 12MP 明るい場所
■電車


望遠カメラがiPhoneは3倍、Pixelは5倍のため、画角が異なります。
明らかにPixelのほうが明るくきれいです。実物に近い色なのもPixelです。
iPhoneは全体的に暗め。電車の青い帯色が濃いです。


車両真ん中を拡大してみると、解像感はPixelのほうが高いです。
ドアに貼ってあるステッカーや、窓ガラス越しに見える室内の手すりなど、Pixelのほうが見やすくなっています。
iPhoneはノイズが多く、暗い部分が黒つぶれしています。
■東京タワー


これも傾向は同じ。Pixelのほうが明るくきれいに見えます。
色はiPhoneは黄味が、Pixelは青味が強いです。
Pixelのほうが、展望室下の暗い部分や展望室上の構造物が見やすく、解像感が高いです。


【写真比較】マクロフォーカス


iPhoneのほうが明るく、色が実物に近いです。 Pixelは花の色が鮮やかすぎ。
解像感に差はないです。
【写真比較】ポートレートモード
両モデルのポートレートモードで選択できる撮影倍率は以下です。
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
撮影倍率 | ポートレート1倍 2倍 3倍 | 1.5倍 2倍 |
iPhone 14 Proは1倍と3倍の選択肢があるため、スペック上はiPhone 14 Proより幅広い画角でポートレート撮影が可能です。
iPhone 1倍 Pixel 1.5倍│iPhoneは1倍だと寄れない


iPhoneはポートレートモードの最短撮影距離が長め。Pixelと比べ、圧倒的に撮影しづらかったです。せっかく1倍から撮影できるのに全然花に寄れず、臨場感のない写真になりました。
比較にならないので、iPhoneを2倍のポートレートモードで撮影します。
iPhone 2倍 Pixel 1.5倍│ポートレートはPixelの勝ち


iPhoneを2倍にして撮影。
Pixelのほうが自然なボケ感で、クリアな色味です。iPhoneはボケが不自然。左の花の花びら端がぼけています。
ただし花の色はiPhoneのほうが実物に近いです。Pixelは鮮やかめ。
個人的には撮影のしやすさも含め、Pixel 9 Proの勝ちです。
【写真比較】高解像度撮影 メインカメラ 1倍 明るい場所
続いて高解像度撮影の比較です。
Pixelは全カメラで高解像度撮影ができますが、iPhone 14 Proはメインカメラのみ。
ここではiPhone 14 Proに合わせてメインカメラでの作例を比較します。


iPhoneのほうが明るく色鮮やかに見えます。一方、Pixelは実際より暗め。パッと見はiPhoneのほうがきれいです。
写真を引き伸ばして見ると、解像感はPixelのほうが高いです。iPhoneよりノイズが少なく細部が鮮明なことがわかります。




ただし、かなり拡大しないと違いがわからない程度です。両機種とも解像感はとても高いと言えます。
【写真比較】暗所 メインカメラ 1倍 12MP
次に写真の暗所撮影性能を比較します。
iPhone 14 Proはナイトモードを手動設定できないため、iPhone 14 Proがナイトモードになった際はPixelも夜景モードで撮影し、ナイトモードにならなかった場合はPixelも通常モードで撮影します。
■夜景 ナイトモード(夜景モード)オン
日が完全に沈んだ状況で撮影しました。


明らかにPixel 9 Proのほうが明るくきれいです。ノイズもiPhone 14 Proよりはるかに少ない。
色が青すぎる気もしますが、Pixel 9 Proの圧勝です。
■ネオン時計 ナイトモード(夜景モード)オフ


ネオンの発色は明らかにPixel 9 Proのほうがきれいです。色のにじみや白飛びが抑えられています。実際に目で見た印象に近いです。
一方、iPhone 14 Proは、何度撮りなおしてもネオンが白飛び気味。背景が明るく持ち上がっており、黒のしまりが失われています。
これもPixelの勝ちです。
【写真比較】暗所 超広角カメラ 12MP


傾向はメインカメラ1倍と同じ。Pixel 9 Proのほうが明るく、ノイズも抑えられています。
だたしノイズ量はメインカメラの時より多く、コンビニの看板や街頭など白飛びしている箇所も多いです。
両機種の差はメインカメラほどはなく、好みが分かれる結果となりました。
【写真比較】暗所 望遠カメラ iPhone 3倍 Pixel 5倍 12MP


望遠カメラがiPhoneは3倍、Pixelは5倍のため、画角が異なります。
傾向はメインカメラ、超広角カメラと一緒です。Pixelのほうが明るくノイズ少なめ。
ただしPixelは白い建物や白い光が青すぎます。
この写真は、iPhone 14 Proのほうが夜景の雰囲気を感じやすくて、ぼくは好きです。
【写真比較まとめ】Pixel 9 Proのほうが自然で高精細。ただしスマホ画面では違いがわかりにくい。


全体的な印象として、Pixel 9 Proのほうが解像感や色の自然さで優れていると感じました。被写体の質感も自然で違和感を感じません。
ただし、スマホの画面で見る分には明確な差を感じにくいのも事実です。iPhone 14 Proも十分きれいに撮れます。


- 黄味が強い。
- 暗い色(特に黒)が濃い。
- 境界線がくっきりする(葉や石のフチなど)。
- 光と影がやや強調されがち。
- 花は明るめ。
- 白背景の室内では肌が暗めに写りがち。


- 自然な色味と質感。目で見た印象に近い。
- 室内や夜景では青味がやや強く出る傾向あり。
- 光の当たり方によっては、全体的にやや白っぽくなることがある。
- 花の色は実際より鮮やかに写る。
■ポートレートモードはPixelの方が扱いやすい


ポートレート撮影は、Pixel 9 Proのほうが操作性・仕上がりともに優れている印象です。特に花などの小さな被写体では、Pixelのほうが圧倒的に撮りやすいです。
一方、iPhone 14 Proは1倍でも最短撮影距離が長く、小さい物は撮影しづらかったです。
■高解像度撮影はきれいだが、使う場面は意外と少ない


Pixel 9 ProもiPhone 14 Proも、高解像度(48MP以上)での撮影はとてもきれいです。
特にPixel 9 Proは、超広角・望遠でも高解像度撮影に対応しているため、より幅広いシーンで活用できます。
ただし、それぞれに弱点もあります。
- Pixel 9 Pro
シャッターボタンを押してから撮影が完了するまで1秒ほどかかります。そのため被写体も自分も静止しないといけません。動きがあるとブレます。 - iPhone 14 Pro
高解像度撮影でも普段と同じようにすぐ撮影できるものの、動くとPixelよりもブレやすいです。
完全に静止している被写体にしか使えず、自分も立ち止まって静止している必要があります。そのため高解像度撮影を使う場面が少ないのが実情です。
【動画撮影】スペックではわからないiPhone 14 Proの強さ


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proの動画撮影性能を比較レビューします。
iPhone 14 Proの勝ち。手振れ、解像感、色味でPixelより上。
動画撮影スペック
まずは、スペックから見ていきます。


スペック上は8K撮影や20倍のズームに対応しているPixel 9 Proのほうが、動画撮影性能が高そうです。
【動画比較】実際に撮影した動画を確認
iPhone 14 ProとPixel 9 Proで実際に動画を撮影し比較しました。
※iPhone 14 ProのHDRはOFF
※Pixel 9 ProのHDRと動画ブーストはOFF
【動画比較まとめ】iPhone 14 Proの勝ち


写真撮影とは逆で、全体的にiPhone 14 Proのほうが優れていると感じました。
■手ぶれ補正│圧倒的にiPhone 14 Pro


手ぶれ補正は明らかにiPhone 14 Proのほうが強力。軽く走っても、なめらかで安定した映像を撮影できました。
■解像感│iPhoneの勝ち。Pixelはややのっぺり。


Pixelは全体的にぼやけている。鉄橋の水色が派手。
解像感でもiPhone 14 Proが優勢です。
iPhoneはパキッとしていて立体感があり、ディテールをくっきりと捉えています。
一方、Pixelは少しのっぺりとした印象。動画を一時停止するとiPhoneに比べて映像がぼやけて見えることがありました。
■色味│明るくて自然なのはiPhone。Pixelは色が濃い。


Pixelのほうが明らかに暗い。
Pixel 9 Proは全体的に色が濃いです。空の青や草の緑は自然できれいですが、その他の色は彩度が高く、鮮やかすぎると感じます。
肉眼で見た印象に近いのはiPhone 14 Proです。ただし草木の緑が少し青みがかって見える点と、写真同様室内だと肌の色が黒くなりがちなのが気になります。
曇り空ではiPhoneのほうが明るく見やすいです。
■フレアやゴースト│Pixelのほうが出づらい


Pixel 9 Proほうがフレアやゴーストは出にくいです。
iPhone 14 Proは暗所撮影の際、Pixel 9 Proよりゴーストが入る場面が多かったです。
【生体認証】やっぱり指紋認証は便利


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proの生体認証を比較レビューします。
- 生体認証はPixelの勝ち。指紋認証が使いやすい。
- ロック解除のスピードはどちらも高速で差がない。
スペック比較│iPhone 14 Proは顔認証のみ


大きな違いは、Pixel 9 Proが「顔認証」と「指紋認証」の両方に対応しているのに対し、iPhone 14 Proは「顔認証(Face ID)」のみという点です。
iPhoneのFace IDは、赤外線で顔の凹凸を立体的に読み取る3D方式のため、セキュリティが高いのが特徴。
Pixel 9 Proの指紋認証は、画面の下に搭載されたセンサーで指紋を読み取る「ディスプレイ内蔵型」で、中でも精度の高い「超音波式」を採用しています。
実際の使い勝手│メリット デメリット


スペックだけではわからない、実機での生体認証の使い心地をレビューします。
生体認証使用感比較
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
スピード | 認証◎ 高速 | ◎ 高速 |
セキュリティ性 | ◎ 高い | ○ 普通 |
での認証 | 暗い場所○ | ○ (指紋) |
の認証 | マスク着用時△ | 〇 (指紋) |
の影響 | 画面保護フィルムなし | あり |
iPhone 14 Pro│高セキュリティだが、マスクに弱い


メリット
- 3D顔認証による高いセキュリティ
顔の立体的な情報を認識するため、写真などで認証される可能性が低いです。
目が開いていないと認証できません。寝ている間に勝手に認証されるリスクも低いです。 - 画面保護フィルムの影響を受けにくい
画面保護フィルムの種類を気にすることなく利用できます。 - 暗い場所でも顔認証可能
TrueDepthカメラが赤外線を利用するため、暗闇でも問題なく顔を認識します。
デメリット
- マスク着用時に認証しづらい
マスクを着用していると、認証に失敗しやすいです。「マスク着用時Face ID」機能がありますが、それでも認識率は悪め。 - 外見の変化に弱め
ぼくはメガネを家用と外出用の2種類で使い分けています。どちらもFace IDに登録済みですが、外出用のメガネだとやや認証しづらいです。
Pixel 9 Pro │指紋認証が快適


メリット
- マスク着用時でも快適
指紋認証があるため、マスクをしていてもスムーズにロック解除ができます。 - 画面を見る必要がない
ポケットやカバンから取り出す際、そのまま指を画面に触れるだけで認証できます。 - 顔認証も高速
指紋認証だけでなく、顔認証も高速でストレスなく利用できます。
デメリット
- 画面保護フィルムとの相性がある
ディスプレイ内指紋認証の宿命ですが、フィルムの種類によっては認証しづらくなります。特にガラスフィルムは注意。ぼくは「のぞき見防止ガラスフィルム」を貼っていますが、たまに失敗する程度で大きな支障はありません。 - 暗い場所だと顔認証が使えない
暗い場所では「十分な光がありません」と表示され、顔認証が使えなくなります。
生体認証比較まとめ│個人的にはPixelの勝ち




結論として、生体認証の総合的な使いやすさはPixel 9 Proの勝ちです。
決め手は、指紋認証の存在。
コロナ禍は落ち着きましたが、病院や人混みなど、まだマスクをする機会は多いもの。
どんな状況でもサッとロック解除できるPixel 9 Proの指紋認証は、iPhone 14 ProのFace IDと比べ圧倒的に便利です。
FaceIDのセキュリティ性が高いのは魅力ですが、ぼくはそこまで高いセキュリティ性は求めていません。
【充電速度】フル充電はPixel、80%まではiPhoneが速い


iPhone 14 ProとPixel 9 Proのスピーカー性能を比較レビューします。
- 0%から100%までのフル充電は、Pixel 9 Proのほうが約18分速い
- 0%から80%までの充電は、iPhone 14 Proのほうがやや速い
- どちらも1時間あれば85%以上充電可能で、日常使いで困ることはない
充電スペック比較(公式)│若干Pixel 9 Proのほうが有利


スペック上は、Pixel 9 Proが最大27Wの入力に対応しており、30分での充電量も5%ほど多いとされています。
【実機検証】充電スピード徹底比較
実際の充電速度を明らかにするために、以下の条件で充電速度テストをしました。
- 検証内容
- ①バッテリー0%から100%になるまでの時間を検証する。途中「10%ごと」に時間を記録。
- ②充電開始から「30分後」「1時間後」の充電量を計測する。
- 充電方法
有線 - 使用充電器
Anker Nano II 65W(両機種の充電性能を最大限引き出せるもの) - 設定
バッテリー充電の最適化「OFF」 - バッテリー状態
両機種ともに最大容量「100%」


検証結果① フル充電までの時間比較


充電量 | iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|---|
0% | 充電開始 | 充電開始 |
10% | 5分48秒 | 6分20秒 |
20% | 10分26秒 | 11分45秒 |
30% | 15分17秒 | 17分10秒 |
40% | 20分7秒 | 22分48秒 |
50% | 25分55秒 | 28分54秒 |
60% | 31分54秒 | 35分36秒 |
70% | 39分49秒 | 42分33秒 |
80% | 51分18秒 | 52分32秒 |
90% | 67分18秒 | 66分31秒 |
100% | 109分8秒 | 91分19秒 |
80%まではiPhone 14 Proがリードしています。特に60%地点では、差が約3分42秒と最も大きくなりました。
しかし注目すべきは終盤の追い上げです。
90%でPixel 9 Proが逆転し、最終的に100%のフル充電では約18分も速く完了するという結果になりました。
検証結果② 30分・1時間での充電量
時間 | iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|---|
開始時 | 0% | 0% |
分後 | 3056% | 51% |
分後 | 6085% | 86% |
30分では、iPhone 14 Proが公称値(最大50%)を上回る56%を充電。
Pixel 9 Proは公称値(最大55%)にわずかに届かず51%でした。
1時間後には両者ほぼ横並びとなり、どちらも85%以上という十分な量を充電できています。
充電速度比較まとめ│充電速度はどちらも「速い」。


どちらの機種も1時間あれば85%以上充電できるため、充電速度は「速い」と言えます。
ぼくは両機種の充電速度に不満を感じたことはないです。
【スピーカー】iPhoneのほうが音の広がりや音量でやや有利


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proのスピーカー性能を比較レビューします。
iPhone 14 Proのほうが、若干音の広がりや音量で有利
スペック比較│両機種ともにステレオスピーカー




両機種ともにステレオスピーカーです。どちらもスマホを横向きにした際に、左右からバランスの良いサウンドが聞こえるように設計されています。
スピーカー比較結果│iPhoneのほうがやや有利


スピーカーは若干iPhone 14 Proのほうが良いと感じました。Pixel 9 Proより音の広がりが良く、音量もやや大きめです。
【マイク】それぞれで特徴が異なる


Pixel 9 ProとiPhone 14 Proの内蔵マイク性能を比較レビューします。
- 小さめ~普通音量の録音はiPhone 14 Proのほうが若干有利。
- 大音量の録音はPixelのほうが有利。
スペック比較│マイクの数 iPhoneは4つ、Pixelは3つ




マイクの数だけ見ると、4つ搭載しているiPhone 14 Proが有利に見えます。
マイク性能比較結果
実際に両機種で音声を録音して比較しました。


結論としては両機種とも「B(よい)」です。
■小さめ~普通の音量では、ややiPhoneのほうが有利
日常生活の中で発生する音や会話など、小さめ~普通の音量ではiPhone 14 Proのほうが若干音が聴き取りやすく感じます。ただし風切り音など、録音したい音とは別の雑音も聞こえやすいです。
Pixel 9 ProはiPhone 14Pro より若干音が小さめ。音の角が取れて、丸くマイルドに聞こえる印象です。風切り音や雑音はiPhoneより入りづらく感じます。
■大音量の録音はPixelのほうが有利


カラオケなどの大きめな音の録音は、明らかにPixelのほうが音が良いです。
ぼくはよくカラオケで自分の歌を録音します。両機種で録音してを聴き比べると、Pixelのほうが音が大きく立体感を感じます。声や音の響きが、実際に耳で聞く印象に近いです。
iPhoneは大きい音やエコーを自動で抑制するためか、Pixel より音量が小さく、実際よりも音が響いていないように感じます。
【AI機能】Pixelは機能が豊富 だけど使う場面は限られる


iPhone 14 ProのAI機能と、Googleの最新AI「Gemini」を搭載したPixel 9 ProのAI機能を比較レビューします。
AI機能比較表
両機種にどんなAI機能が搭載されているのか、一覧で比較します。


AI機能の豊富さではPixel 9 ProがiPhone 14 Proを圧倒しています。
実際の利用シーンでどれだけ便利なのか、注目の機能を深掘りして比較していきましょう。
【通話機能比較】iPhone「ライブ留守番電話」vs Pixel「通話スクリーニング」


電話がかかってきた際に使える便利な機能を比較します。
iPhone 14 ProではiOS18から「ライブ留守番電話」が利用できます。
- 電話に出れない場合に、留守番メッセージとして相手の要件を録音。
- 内容をリアルタイムで文字起こしして画面に表示。
- 文字起こしを見て、必要であればすぐに電話に出られる。
- 留守番電話サービスの契約なしで利用可能。
一方Pixel 9 Proは「通話スクリーニング」が使えます。
- 電話に出る前に、AIが発信者の用件を代わりに確認。
- 内容をリアルタイムで文字起こしして画面に表示。
- 文字起こしを見て、必要であればすぐに電話に出られる。
- 不明な番号や迷惑電話が疑われる着信は、自動で機能が使える。
実機で使ってみた結果│機能の使いやすさはiPhone。文字起こし精度はPixel。




結論から言うと、ぼくはiPhoneの「ライブ留守番電話」のほうが便利に感じました。
iPhoneは、電話に出られなくても、相手が話し始めると自動で録音と文字起こしを開始してくれます。
一方、Pixelの「通話スクリーニング」は、着信中に画面上の「AIで応答」ボタンをタップして初めて機能が使えます。着信に気づかなかった場合には使えません。


ただし、文字起こしの精度はPixelのほうが優秀です。より正確に相手の言葉をテキストにしてくれます。


【録音の文字起こし】精度はPixelが圧勝
両機種に搭載されている「録音の文字起こし」の精度を比較検証しました。


iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
録音の文字起こし精度 | 普通 | 良い |
結果はPixelの圧勝です。固有名詞や専門用語もかなり正確に認識してくれます。
Pixelは録音しながらリアルタイムで文字起こしを進めてくれるので、その場で内容を確認できる点も優れています。
【検索】PixelはGeminiをすぐ起動できて便利


調べたいものがあるとき、Pixelは電源ボタン長押しですばやくGeminiを起動できたり、画面下のバー長押しで「かこって検索」できます。これが意外と便利。
ぼくは自宅近くにある花やキノコ、部屋に現れた謎の虫の正体を調べるために、よく利用しています。
【写真・動画】消しゴムマジック以外ほとんど使わない


Pixel 9 Proでは写真編集や動画で多くのAI機能を使えます。
ぼくは消しゴムマジックをよく使っています。写真に写った知らない人や個人情報を消すのに便利です。
しかし実際に使うのは消しゴムマジックくらいで、他の機能はほとんど使っていません。
- 一緒に写る
- 先にPixelを持つ人と後で持つ人の位置がズレると、一方の人が大きくなったり傾いたりしてうまく撮りづらい。
- うまく撮ろうと思うと時間がかかる。混雑してる場所では他の人の迷惑になる。
- 編集マジック、オートフレーム、イマジネーション
- 使う機会がほぼない。
- Googleフォトへバックアップしないと使えない。
- Google Oneを契約していないので、バックアップ保存容量を節約したい。
- ベストテイク
- 同じ人、同じ構図の写真を何枚か撮る必要がある。
- 何枚か撮っているうちに、良い写真が撮れている。だから結局使わない。
- ズーム画質向上
- 鮮明にはなるけれど、自然ではない。
- 動画ブースト
- 適用完了までに時間がかかる。
- スマホの画面で見る分には適応前後の違いがわかりづらい。
- 適用後の動画をPCなど他の端末で見る際は必ずGoogle Photoからダウンロードが必要。
Quick Shereなど別の方法で送ると動画がグレーっぽくなる。 - 事前に設定が必要。撮ったあと適用できない。
- Googleフォトへバックアップしないと使えない。
- Google Oneを契約していないので、バックアップ保存容量を節約したい。
- 音声消しゴムマジック
- 2分までの動画にしか使えない。
【結論】PixelのAI機能は豊富で便利。だけど使う場面は限られる。


AI機能比較 結果
iPhone 14 Pro | Pixel 9 Pro | |
---|---|---|
AI機能 | C 普通 | B よい |
結論として、AI機能はPixelのほうが豊富で便利です。しかし、AI機能のないiPhone 14 Proでも正直十分に感じます。
AI機能のほとんどは、毎日使うものではありません。
ぼくが本当によく使うAI機能は、
- 電源ボタンでのGeminiの起動
- かこって検索
- 消しゴムマジック
くらいです。
文字起こしやリアルタイム翻訳も特定の状況ではすごく便利ですが、ほとんど使いません。アプリで代用できるレベルです。そのためAI機能のないiPhone 14 Proでも十分です。
【OS比較】iPhoneはシンプル&直感的、Pixelは自由&高機能


Google Pixel 9 Proに搭載される「Android 16」と、iPhone 14 Proの「iOS 18.6」は、どちらも非常に洗練されていますが、使い勝手は大きく異なります。
ここでは両OSの使い勝手や操作性の違いを実際に使った感想をもとに、簡単な表で比較します。
※記事執筆時点(2025年8月末)の最新OSで比較レビューします。
iPhone(iOS)はシンプル&直感的
Pixel(Android)は自由&高機能


どちらのOSも年々進化しており、お互いの良いところを取り入れているため、基本的な操作で困ることはありません。
ぼくはどちらのOSも好きです。
【まとめ】総合力は互角!iPhone 14 Proは3年前の機種とは思えないほど優秀
今回の比較レビューの結果をまとめます。


結論として、
iPhone 14 Proは3年前に発売された機種なのに、最新のPixel 9 Proにまったく引けを取らず、一部の性能では上回る
結果になりました。
iPhone 14 Proは2025年でも十分満足できるスマートフォンです。
総合評価は両機種とも「B⁺」。互角です。
日常的な操作ではどちらも快適で、ほとんどの人が満足できるレベルにあります。
裏を返せば、Pixel 9 Proは3年前のiPhoneと同等レベルとも言えるでしょう。
iPhone 14 Proの良いところ│圧倒的なゲーム性能と動画撮影


iPhone 14 Proは3年前の機種にもかかわらず、ベンチマークスコアはPixel 9 Proより優秀。「原神」などの高負荷なゲームも最高画質で快適にプレイできます。
動画撮影では手ブレ補正、画質、色合いのすべての面でPixel 9 Proを上回ります。
iPhone 14 Proの悪いところ│重さ 指紋認証がない AI機能の少なさ


Pixel 9 Proと比較して、iPhone 14 Proの悪いところは、
- 206gで重い
- 指紋認証がない
- AI機能が少ない
ことです。
Pixel 9 Proと7gしか変わらないのに、明らかにiPhone 14 Proのほうが重く感じます。6.1インチのコンパクトスマホなのに腕が疲れるレベルです。
Pixel 9 Proで指紋認証を使ってしまうと、やっぱり便利だと感じます。正直iPhoneにも付けてほしい。
3年前の機種のためAI機能が少ないのは仕方ないですが、ぼくは唯一消しゴムマジックのような機能はほしいと思ってしまいます。
Pixel 9 Proの良いところ│写真撮影と指紋認証、豊富なAI機能


Pixel 9 Proの最大の武器は写真撮影です。見たままの自然な色合いを保ちつつ、ノイズを抑えた解像感の高い写真を簡単に撮影できます。
指紋認証が使えるのも大きなメリットです。わざわざ画面を見ずに、指を触れるだけでサッと認証できるのは、やっぱり便利です。
豊富なAI機能もPixel 9 Proの良いところ。文字起こしや写真編集機能など、精度が高いのも強みです。
Pixel 9 Proの悪いところ│ゲーム動作


iPhone 14 Proと比べ、明らかに悪いところは高負荷時の動作性能です。
原神などの重い3Dゲームは向いていません。比較的軽いゲームのはずのパズドラでもバッテリー持ちが悪く、発熱もします。
ゲームプレイ自体もiPhoneと差を感じますが、特に差を感じるのはデータの読み込み。iPhone 14 Proと比べ3倍程度時間がかかります。
ゲームをやるなら他のスマートフォンのほうが良いでしょう。
【価格とコスパ】両機種ともコスパは普通(中古)
発売時の定価比較│定価はiPhone、実質価格はPixelが安かった


発売当初の定価を比較すると、すべての容量でiPhone 14 Proの方が安かったです。
ただし、Pixel 9 Proは発売時に32,100円分のストアクレジットが付与されていたため、実質価格はiPhone 14 Proよりも安くなっていました。
中古価格比較│中古品はiPhone 14 Proのほうが安い
現在の中古ショップでの価格を比較します。
(※512GB、1TBは中古流通量が少なく比較しづらいため除外しています)


未使用品はほとんど価格差はありません。iPhone 14 Proは発売から3年近く経過しているにもかかわらず、高い価値を維持しています。
一方、中古A・Bランク品は、iPhone 14 Proのほうが1万円〜1.5万円ほど安くなっており、10万円を切る価格で手に入れることも可能です。
【コスパ評価】両機種ともに「普通」レベル
価格を踏まえた上で、コストパフォーマンスを評価します。


結論として、残念ながら両機種とも「コスパが良い」とは言えません。
iPhone 14 Proは現在、中古でしか購入できません。価格的にはPixel 9 Proと同程度ですが、発売からの年数を考えると割高感があります。
Pixel 9 Proを定価で買うのはおすすめしません。性能に対して価格が高く、コスパ評価は「悪い」です。
【いま買ってもいいか?】正直おすすめしない
結論から言えば、2025年8月時点でPixel 9 ProやiPhone 14 Proを新たに購入するのはおすすめしません。
iPhoneのプロモデルなら「iPhone 13 Pro」が狙い目


もし「iPhoneのProモデルを安く手に入れたい」という目的であれば、現時点ではiPhone 13 Proがおすすめです。
iPhone 14 Proは13 Proより進化していますが、進化点の多くはカメラ機能に集中しており、それ以外の部分では大きな差がありません。


iPhone 13 Proを2年間使った後に14 Proへ乗り換えたぼくの経験から言うと、
カメラ以外の動作やバッテリーなど大半で、13 Proとの違いをほとんど感じませんでした。
さらに中古価格では13 Proのほうが1.5~2万円安く、256GBでも8万円前後で購入可能。性能と価格差を考えると、iPhone 13 Proのコストパフォーマンスが際立っています。


唯一の懸念はアップデートサポート期間ですが、iOS 26でもiPhone 11 Proが現役であることを考えると、あと2~3年はサポートされるでしょう。
少し待って、値段が下がった「iPhone 15 Pro」もあり


例年通りであれば、2025年9月下旬にiPhone 17 Proが発売されます。それに伴い、型落ちとなるiPhoneの中古価格が下落する可能性が高いです。
そこで狙い目になるのがiPhone 15 Pro。
iPhone 15 Proは、14 Proと比較して以下のメリットがあります。
- チタニウムボディで軽量
- 汎用性の高いUSB-Cポート搭載
- 最新のAI機能「Apple Intelligence」に対応
いまiPhone 14 Proを買うより、これらのメリットがあるiPhone 15 Proを買うほうが満足できると思います。
Pixelは「Pixel 10シリーズ」を待つべき


Pixelを検討している場合も、Pixel 9 Proの購入はおすすめしません。
Googleはすでに2025年8月下旬にPixel 10シリーズを発表すると予告しています。
Pixel 10シリーズは性能の大幅向上が期待されており、さらにこれまでProモデル限定だった望遠カメラが標準モデルにも搭載される可能性が高いです。
もしこれが事実であれば、望遠カメラ目的で高価なProモデルを選ぶ必要がなくなります。
加えて、発売直後にはストアクレジット付与や特別割引が行われる見込みで、場合によってはPixel 9 Proより安く購入できる可能性もあります。
「現在iPhone 14 Proを使っていて、Pixel 9 Proへの機種変更を考えている」という方も、Pixel 10シリーズを待ちましょう。